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 アルツハイマー型認知症および類似の認知症のお年寄りとコミュニケーションを行うための方法の一つです。これは、ナオミ・フェイル氏(現、バリデーショントレーニング協会専務理事)が老人ホームで働くなかで、認知症のお年寄りに対するこれまでのセラピーに満足できなくなり、高齢化の過程の一部としてあらわれる当識障害にお年寄りがうまく対処できるように支援する方法としてバリデーションを開発しました。 

  バリデーションは、認知症のお年寄りに対して、尊敬と共感をもって関わることを基本とし、お年寄りの尊厳を回復し、引きこもりに陥らないように援助するコミュニケーション法です。また、バリデーションは認知症のお年寄りだけでなく、介護の専門職や、お年寄りを介護する家族にとっても役に立ちます。そして、世界でも高く評価され、アメリカ合衆国、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリアなどの10,000以上の施設が採用しています。

 日本では2003年11月、アジアで初めて、バリデーショントレーニング協会(The Validation Training Institute, Inc. 本部:アメリカ合衆国オハイオ州、以下VTIとする)が正式に認可する、トレーニング課程【Level 1 バリデーション・ワーカーコース】が日本で開講され、2004年10月、約1年間の講習を経て、第1期バリデーション・ワーカーが誕生し、すでに活躍している方もいます。

  ワーカーの実践や、世界でのバリデーションの取り組みは、NHKの「生活ほっとモーニング」で、『認知症の“こころ”に触れるバリデーションの試み〜』(2005年7月11日放送)、『シリーズ認知症のこころにふれるバリデーション』(2007年1月23,24日の2日間)として取り上げられ、バリデーションへの関心が高まっています。
講師紹介 ビッキー・デクラーク・ルビン (Vicki de Klerk-Rubin)
1987年より、バリデーション創始者である母、Naomi Feilのワークショップに関わり、1991年より、バリデーショントレーニング協会ヨーロッパ支部代表。

ヨーロッパ各地におけるバリデーショントレーニングを行い、新しい研修コースの開発も担っている。日本でワーカーコースからティーチャーコースまでの各コース全てを担当し、
高い評価を得ている。
ワーカーコースの概要

バリデーション・ワーカーコースは、下記のとおり1年間に6回(各2日間)のスクーリングとその間の実践実習からなっています。

全6回のスクーリングの受講、実践実習、課題の提出、筆記・実技試験により合否を判定し、合格者にはバリデーション・ワーカーの資格が与えられます。

講座内容

内容 (予定)

第1回

オリエンテーション/バリデーションで必要とされる基本的人間観

第2回

第1段階(認知の混乱)で使われるすべてのテクニックの実演と実践練習

第3回

第2段階(日時、季節の混乱)で使われるすべてのテクニックの実演と実践練習

第4回

第3段階(繰り返し動作)で使われるすべてのテクニックの実演と実践練習

第5回

第4段階(植物状態)で使われるすべてのテクニックの実演と実践練習
バリデーションと他の療法との違い

第6回

最終試験(筆記試験・個別実技試験)

 

<第1会場>
第1回〜第6回:大阪会場
特別養護老人ホーム 博愛の園
地域交流センター

<第2会場>
第1回〜第6回: 東京会場
品川区立中小企業センター

第1回

2008年09月19日(金) 〜 20日(土)

2008年09月22日(月) 〜 23日(火)

第2回

2008年12月05日(金) 〜 06日(土)

2008年12月08日(月) 〜 09日(火)

第3回

2009年03月06日(金) 〜 07日(土)

2009年03月09日(月) 〜 10日(火)

第4回

2009年06月24日(水) 〜 25日(木)

2009年06月29日(月) 〜 30日(火)

第5回

2009年09月18日(金) 〜 19日(土)

2009年09月21日(月) 〜 22日(火)

第6回

2009年12月09日(水) 〜 10日(木)

2009年12月14日(月) 〜 15日(火)

受講者の声
 本当の意味の「共感」とは何かを問う一年でした。相手の気持ちを受け入れるにはどうすればよいか?ニーズとは何か?・・・ロールプレイの時、その答えが見つかったような気がしました。
 私の心にそっと触れられ、そしてわかってもらえたという喜びを感じた時、止めどなく涙が溢れました。共感されるということは、こんなにも癒され、幸せを与えてくれるものであるかを知りました。また、いかに私が今まで自分勝手であったかを知った瞬間でした。バリデーションを学び、この感動を一人でも多くの方に味わっていただきたいと思います。
(市医師会 職員)
 バリデーションを学びかけた頃、ケアに従事するものにとって、お年寄りに共感するのは当たり前のことであり、「自分は共感している」と考えていました。しかし、スクーリングが進むにつれ「共感」について改めて考え直したとき、「私はなんて人とのかかわり方が浅かったんだろう」と心が痛くなりました。バリデーションで、私自身の一番大切なこと「敬意を持つ」ことを学ぶことができました。(特別養護老人ホーム 施設長)
 ワーカーコースの感想を一文で表現すると「認知症のお年寄りとの関わりについて、未解決の問題をいくつも抱えて苦しんでいた私が、ひとつひとつ解き放たれていく快感を十分に体感した」ということでしょう。毎スクーリング後の実践は確かに苦闘しましたが、「共感」出来たと感じた瞬間の心の震えは何事にも代えがたく、認知症のお年寄りが一層愛しい存在になりました。もう一つ得たものは、同期生とのつながりです。同じ目標を持つ受講生、苦しみも喜びも共感し合い、支え合う関係は、修了した今も更に強まっています。(元大学 講師)
 ユニットケアを始め、認知症のお年寄りとより深い関係が要求されるようになり、コミュニケーションの難しさを感じていた時出会ったのが、ナオミ・フェイル氏のバリデーションセミナーでした。今までの私のコミュニケーションがいかに自己満足で相手の心に通じていないかと思い知らされました。
  それをさらに深めることができたのが、ビッキー・デクラーク・ルビン先生によるバリデーション・ワーカーコースでした。ワーカーが自分の感情や思いを除いて共感することができれば、お年寄りはこれまでの人生で抱えていた問題を、コミュニケーションを通して解決でき、安心して生活ができます。そのことをビッキー先生の暖かい人柄に触れながら丁寧に教えていただき、仲間も増え、とても充実した1年間でした。 
(特別養護老人ホーム 看護師長)
バリデーショントレーニング課程

バリデーションのトレーニング課程に、The Validation Training Institute Inc.(VTI)が正式に認可する以下の4つのレベルがあります。
今回開講するのは、4つのレベルのうち、Level1のワーカーコースになります。

Level 1  バリデーション・ワーカー
個人に対するバリデーションの実践や、バリデーションに興味のある人へのサポートができます。
Level 2  バリデーション・グループリーダー

グループバリデーションの実践や、Level 1の人及びバリデーションに興味のある人へのサポートができる。また、小規模のプレゼンテーションを行うことができる。

Level 3  バリデーション・ティーチャー
VTIが正式に認可した団体(AVO:Authorized Validation Organizations)と共同で、Level 1及びLevel 2の人および家族に対し、バリデーションのプレゼンテーションや講義、授業を行うことができる。
Level 4  バリデーション・マスター

VTIが正式に認可した団体(AVO:Authorized Validation Organizations)と共同で、Level 1及びLevel 2の人および家族に対し、バリデーションのプレゼンテーションや講義、授業を行うことができる。