もくじ
自治活動と生きがい仕事で復興促進事業
平成25年度社会福祉振興助成事業(独立行政法人福祉医療機構)
目的  東日本大震災から丸2年が経過し、被災自治体では集団移転や災害公営住宅の 建設などの復興計画がすすんでいるが、その歩みは自治体により格差がある。仮設住宅では、家族や仕事、仲間など生きがいを失い、孤独感を深めている被災者の姿があるなか、自立再建できる被災世帯とそうでない世帯の格差が見えつつあり、仮設住宅内で築いたコミュニティが崩れ、生活課題を抱えて仮設住宅に取り残される人たちへのケアや自治が課題となっている。さらに、集団移転や災害公営住宅への入居により、さらに新たなコミュニティの形成が求められ、災害公営住宅が立地する周辺の住民との交流や自治のあり方も課題となり始めている。
 住民一人ひとりが生きがいをもち、地域で支え合って暮らす社会を築くことは、東日本大震災の被災地の復興を後押しするだけでなく、全国に取り組みを発信することで、今後何らかの災害を受けるようなことがあっても、その地で地域生活を取り戻すことができる一助となる。 本事業では、@コンテスト(実践発表交流会)の開催をとおして、住民が積極的に取り組む自治活動並びに生きがいづくりを主眼に置いた仕事づくりを発掘するとともに、全国から被災地に役立つ実践の提案を公募、発信し、A被災地域の実践者や提案者による実践発表交流会を行う。同時に、実践事例を紹介するパンフレットを作成し、広く配付し、活動交流を活発にすることで、さまざまなユニークな活動が広がることが復興の一助になればと考え る。
内容 1 運営委員会(実行委員会)の開催
委員長:仙台白百合女子大学教授・社会福祉法人ありのまま舎理事長 大坂純氏
委員:特定非営利活動法人つどい 事務局長 元持幸子氏(岩手県大槌町)
宮城県サポートセンター支援事務所 所長 鈴木守幸氏(宮城県社会福祉士会)
一般社団法人パーソナルサポートセンター理事・特定非営利活動法人ワンファミリー仙台 理事長 立岡学氏
特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター代表理事・みやぎ連携復興センター代表理事 紅邑晶子氏
特定非営利活動法人Jin理事長 川村博氏(福島県南相馬市)
特定非営利活動法人暮らしづくりネットワーク北芝事務局長 池谷啓介氏(大阪府箕面市)
特定非営利活動法人全国コミュニティライフサポートセンター理事長・東北関東大震災・共同支援ネットワー ク事務局 池田昌弘

2.被災地でのユニークな自治活動・生きがい仕事コンテスト(実践発表交流会)の実施
@事前選考審査会:2013年11月
被災地における実践&被災地への提案実践に全国から102件の応募があり、審査委員によって15団体を選出。
審査委員長:仙台白百合女子大学教授・社会福祉法人ありのまま舎理事長 大坂純氏
審査委員:東京大学社会科学研究所 教授 玄田有史氏
     特定非営利活動法人コーヒータイム理事長 橋本由利子氏
     仙台経済同友会幹事 横山英子氏
     社会福祉法人宝塚市社会福祉協議会 常務理事 小中和正氏

A本番:宮城県仙台市にて
★2013年12月21日「東日本大震災・おらいの地域(まち)の元気興し・第1回いがす大賞」を開催
http://www.clc-japan.com/events/detail/6128
★上記審査委員に加えて、次の特別審査委員も加わり審査を行いました。
特別審査委員:男女共同参画と災害・復興ネットワーク 代表 堂本暁子氏
       情熱家 博多和宏氏
       宮城県観光PR担当課長 むすび丸

★102応募のなかから予選を通過した15団体・個人がプレゼンテーションを行い、審査基準のもと、審査委員と一般観覧者の投票により、以下のとおり大賞が決定しました。
  いがす大賞◆二本松市建設技術学院跡地仮設住宅(福島県二本松市)
  準大賞◆あの日あの時甚句つたえ隊(岩手県釜石市)
  特別賞◆高橋久子さん(宮城県名取市)
  活動提案賞◆ぐるーぷ なか(兵庫県宝塚市)

【審査基準】
@おらほ度 やりたいこと、思いが前面に出ていて勢いがある。
Aおもせ度 内容はともかくおもしろい。
Bのさる度 誰でも気軽に参加できそう。
Cおがる度 今後の成長に期待できる。
Dいがす度 これぞいがす! 直感に訴えかけるものがある。

3.実践状況調査の実施
事前に、自治活動及び生きがい仕事を発掘するために訪問調査し、自治活動や生きがい仕事などの現在の取り組み状況を確認する。さらに、コンテストで評価の高かった事例を訪問し、現地調査する。調査事例はパンフレット(報告書)にまとめるほか、一部はDVD化する。
4 自治活動や生きがい仕事実践交流会の実施
岩手・宮城・福島のエリアごとに、コンテスト入賞団体などによる自治活動や生きがい仕事の取り組みを発表し、共有するとともに、自治会長などの住民同士や支援団体が交流する場を設ける。

★東日本大震災・おらいの地域(まち)の元気興し「いがす実践交流会」を開催
岩手会場:2014年2月8日(土)
http://www.clc-japan.com/events/detail/6135
宮城会場:2014年1月11日(土)
http://www.clc-japan.com/events/detail/6134
福島会場:2014年2月9日(日)
http://www.clc-japan.com/events/detail/6136
補助額 700万円


第1回いがす大賞当日の様子をダイジェストでご覧いただけます(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=LXzadS-Wb7o
冊子『東日本大震災・おらいの地域の元気興し「第1回いがす大賞」15の実践』 をWEB公開【PDF / 44.1MB】